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ついこの間まで、街を彩っていたクリスマスのデコレーション。職場や家庭でクリスマスツリーの飾り付けを楽しんだ人もいるかもしれませんね。ツリーのてっぺんに飾る大きな星は「ベツレヘムの星」です。この星は、イエス・キリストが生まれたとき、キリストの頭上の空にひときわ明るく輝いたと伝えられています。新約聖書「マタイの福音書」によれば、東方の三博士にキリストの生誕を知らせ、彼らをエルサレムに導いた星なのだとか。そんな重要な星ならば、一度は本物を見てみたいものです。では、ベツレヘムの星とは、一体どの天体のことなのでしょう?

昔から、ベツレヘムの星について研究している学者は多く、金星、彗星、超新星、変光星、木星と土星の会合など、さまざまな説があります。しかし、キリストの正確な生年月日がわからないため、ベツレヘムの星の正体は、いまだつかめていないのです。まさに神秘の星ですね。  空にベツレヘムの星を望むことはできませんが、私たちは大地の上にこの星を見ることができます。それは「スターオブベツレヘム」。和名をオオアマナという、ユリ科の植物です。6枚の花びらが開いた姿は、確かに星のよう。観賞用に栽培されていますが、植物園や公園などでも見かけ、純白の可憐な花が一斉に咲いた光景は、心やすらぐ美しさです。残念ながら冬の花ではなく、開花時期は4~5月頃。しばらくは寒さに耐えながら、足元で白い星を数える日を待ちわびることになりそうです。

景山 えりか
撮影:秋山まどか

撮影:秋山まどか

文筆家、アストロ・コミュニケーター。ライフスタイル誌を中心に、ナチュラルコスメやハーブなどの取材記事を多数執筆。その一方で、星空の楽しみ方や、月や星の文化をメディアで紹介するなど多方面で活動中。著書に『自然とつながる暮らしかた 空の向こうは 私のうちがわ』(講談社)

http://www.cosmic-life.net

(グラスルーツ 編集部)

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