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子どもたちのゆたかな未来へ向けて。

今や私たちの価値観は大きく変わり、自然との共生の仕方や生き方を、
改めて考えさせられる時期にきています。
grassrootsでは、ご自身の子どもを育てながら、よりよい未来を子どもたちに手渡すために
さまざまなアクションを起こしている方々にお話をうかがいました。

多くの女性が安心して子どもを産めるような未来でありますように、
そして子どもたちの未来が豊かで明るいものでありますように…。

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南房総の自然と出産が気づかせてくれたこと
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砂原由弥さん | YOSHIMI SUNAHARA
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Hair&Make-up Artist・「海と砂原美容室」代表
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space 「おうちで子どもの髪をチョキチョキ切るのは、親子間の最高のコミュニケーション。みんなぜひ試してほしい」と、昨年『はじめてのおうちカット』を発刊した砂原さんのアトリエサロンは、千葉・南房総の海岸近くにある。出産を機に青山のサロンを退社し、自身が生まれ育った白浜で美容師のご主人と一緒に立ち上げたサロンだ。現在は育児をしながらサロンワークはもちろん、週の半分は出産前から続けているヘアメイク活動もこなす日々を送っている。「激務に追われていた青山時代とは生活環境が一変しましたが、自分の中では自然とスライドできた感じです。何より子どもは自然の中で大勢の人に囲まれながら育てたかったので」と砂原さん。出産ですべてが一度クリアになったことで、また南房総という自然に向き合うことで気づかされたことはたくさんあるという。「そのひとつが美容師の職場環境。地元の食材を使った美味しい食事をきちんととれるシステムにする。閉店後はすぐに帰り早朝に出勤するなど、スタッフには心に余裕のある豊かな生活を送ってもらえるよう心がけています。そうすることで感性も磨かれていきますから。女性が出産後も働きやすいような環境づくりも課題です。美容業は人を幸せにする仕事ですから、これからの子どもたちにもっと美容を楽しんでもらえるような、そんな美容業界にしていきたいですね」。
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海と砂原美容室
千葉県南房総市白浜町滝口1464

http://www.umisuna.com/
http://sunahara-y.net/

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南房総の潮風の香りが感じられるアトリエサロン「海と砂原美容室」。 店内も心地良い空気が流れている。 space 『はじめてのおうちカット』(アノニマスタジオ)も好評発売中。「下手でもいい。失敗したことも親子のかけがえのない思い出になるはず」と砂原さん。
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シンプルに軽やかに、そして豊かに生きてゆこうよ
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丹羽順子さん | JUNKO NIWA
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サスティナビリティー活動家
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space 現在、古着の交換会「エクスチェンジ」を主催したり、J-WAVEの「LOHASSUNDAY」のナビゲーターを務めるなど、サスティナビリティーのための活動をアクティブにこなしながら、四国や九州を中心に子連れノマド(遊牧民族)生活を送る丹羽さん。彼女には2つの転機があったという。1つは妊娠・出産という神秘的な体験。「今まで外に向けていたエネルギーが内にこもり、地球のリズムとシンクロするみたいに物事がゆっくり回るように。時間をかけて育むことの大切さを知り、視点がはるか雄大になりました」。出産後は都心から鎌倉へと拠点を移し、小さな畑も作ってスローライフを満喫していたが、そこで2つめの転機が訪れる。
「3月11日の震災以降、価値観が大きく変わりました。幸せの絶対条件は家や仕事ではないと。今日お腹が満たされて、笑顔でいればそれでいい。頼りになるのは健康な土と新鮮な水。大切なのは自分の心の軸。欲張らずに、必要最低限のものがあればいいと、家も引き払って長い旅に。最初は子どものことが気がかりでしたが、いろんな刺激を受けて子どもなりに楽しんでいるよう。海外も視野に入れて、あと数年はこんな生活を続ける予定ですが、その中で子どもには生きる力や柔軟性を身につけてほしいと思っています。もちろん自分自身も軽やかでフレキシブルでいたいから」。
http://www.junkoniwa.net/
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子供たちへのメッセージ
「残念ながら世界には問題が山積みで、私たち大人だけでは解決できないことばかり。ツケを回してしまうみたいで申し訳ないけど、私たちもまだまだ頑張るから、一緒に明るい未来をイメージしていこうよ」。

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長女のテラちゃんとオーストラリアにて。新しい生き方を模索中の丹羽さんが
第一に考えているのは娘の健康と教育だそう。

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9月発刊の著書『「小さいことは美しい」シンプルな暮らし実践法』(扶桑社)。
古着の交換会をはじめ「少ないもので丁寧に暮らす」ことを実践してきた丹羽さ
んがおすすめする暮らし方は、シンプルだけどとても豊か。

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すべてのママ&ベビーに贈りたい“生きているハーブの力”
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横川まいこさん | MAIKO YOKOKAWA
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株式会社スタイラ ブランドマネジャー
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space ベビーケアラインとマタニティラインを中心にピュアでオーガニックなスキンケア製品を揃える「エルバビーバ(語源は“生きているハーブ”)」はカリフォルニア生まれのブランド。「人の助けになる化粧品を手がけたくて起業しました」という横川さんが、自分の求めている理想の商材を探そうと世界中を旅し、ようやく出会ったのがジョンマスターオーガニックとエルバビーバだったそう。
「足のむくみや腰痛、妊娠線など、妊娠中はトラブルが尽きないものですが、新しい命を育むこの時期は母子にとって大切なひととき。そんなマタニティ期を悩み別のソリューションアイテムで快適に過ごしてもらいたいという願いから、日本でも扱うことにしました」と横川さん。実際にご自身も3年前に妊娠した時からさまざまな製品を使用し、改めて効果を実感。その経験をもとに、さらにブランディングにも力を入れているとか。

「出産後も毎日オイルで赤ちゃんをマッサージしたり、お風呂にオイルを入れると寝付きがよくなったり、エルバビーバが大活躍でした。育児にはお母さんも赤ちゃんもゆったりリラックスできる時間が必要ですから。最近はオーガニック製品もずいぶん増えているので、自分自身の目で見極めて正しく選ぶということも大切ですね」。
http://www.erbaviva.jp
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オーガニック化粧品の輸入・販売やオリジナルブランド事業を展開する株式
会社スタイラの設立に参画し、現在はブランドマネジャーとして活躍中の
横川さん。愛娘の夕夏ちゃん(2歳10カ月)と。

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おいしい!楽しい!そんな純粋な喜びを大事にしたい
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中本わかなさん | WAKANA NAKAMOTO
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「わかなぱん」カフェ オーナー
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space 天然酵母のパンとの出会いは13年前。「すごくおいしくて!レーズンから酵母菌が生まれてパンを焼けることが面白くて!」と、それからは毎日、納得のいくパンができるまで、寝る間も惜しんで夢中になってパンを焼き続けた。家族だけではとても食べきれなくて、自宅の庭先に小屋を建ててパン屋を開き、4年前には念願だった海の近くにカフェを開いた。それが「わかなパン」のストーリー。そしてその13年の間に、わかなさんは3人の子どもを産み、現在もまさに子育ての真っ最中。「子どもが小さくて家にいなければならなかったから、独学だけどパンの勉強もできたんです。それにカフェで出しているベジ(タブル)料理やナチュラルスイーツは子どもとの生活から生まれたものも多く、私の仕事は生活と切り離しては考えられません」とわかなさん。

ただ単純に「楽しい」「おいしい」。その上で「体にいい」。わかなぱんのコンセプトはとてもシンプルだ。「まずは作って楽しく、おいしいと喜んでもらいたい。“おいしい”は体がダイレクトに感じる純粋な喜びです。そして体の声にもっと耳をすますと、体が何を欲しているのか自ずと分かってくるはずだから」。子育てや人との出会い…、さまざまな流れに乗って自然体に生きるわかなさんのカフェには、今日も「おいしい」を求めて多くの人が訪れている。
http://www.wakanapan.com/
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わかなさんが心を込めて焼きあげた自家製天然酵母パンとナチュラルスイーツ。
「手で捏ねてパンを作るように、これからの子どもたちには土に触れる、自然に
触れるなど、実際に“手で触れる”ということを大事にしてもらいたい」と
わかなさん。

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こだわって選んだものを長く大切に使い続け
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森蔭真弓さん | MAYUMI MORIKAGE
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「モリカゲシャツ」プランナー
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space デザインの視点から「使い続ける」ことをテーマにしているモリカゲシャツは創業当初より京都の町で、メンテナンスができるシャツ専門店として、オーダーメイドから既製品まで一品一品ていねいにシャツを作り続けてきた。そして第二子を出産後、夫の大介さんが営むモリカゲシャツを手伝うことになった森蔭真弓さんは、それをさらに「ebebe(エベベ)」というデザインプロジェクトに広げていく。シミや汚れがついてしまったシャツを染めかえる、残ったハギレでパッチワークのシャツやくるみボタンをつくる、不良品を染めかえやリメイクで良品化するなどのプロジェクトだ。
「染めかえは、一人のお客さまが大きなシミのついたシャツを持ってこられたのがきっかけでした。作り替えるのはお金がかかる。ならば染めてみたらと、岡山の染色工房に相談。自分のタンスに眠っている服も生まれ変わるのでは?と岡山に染め体験に行きました」。ちょっと染めるだけでシャツが新しく生まれ変わって自分だけの一枚になると、顧客からも喜ばれているそう。「ものを大事にすることは大切だけど、そこにはワクワク感や楽しさがないと。まずは選ぶ段階からこだわって楽しく選んでほしいし、楽しみながら長く使ってほしい。そう思えるようなものづくりがしたい」と、森蔭さんはそんな想いをいろいろなカタチで発信し続けている。モリカゲシャツ http://www.mrkgs.com/

デザインプロジェクトebebe http://www.ebebe.jp/
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子どもを産んでから自分さえ良ければという考え方がなくなり、「良いモノやコトはみんなにも教えてあげたい」と強く思うようになったそう。「染めかえ」もそのひとつ。「みんなもぜひ試してみて」と森蔭さん。綿や麻素材のものならモリカゲシャツ以外の商品でもOK。space
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ナチュラルフードとデイリーフード、その距離を縮めたい
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塚本サイコさん | SAIKO TSUKAMOTO
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「デイライトキッチン」ディレクター
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space 音楽家、ピアニスト、そしてカフェのオーナーでもある塚本さん。10年ほど前、まさにカフェブームの先駆けでもある「DESSERTCOMPANY」のオープンをきっかけに、「森のガクショク」を経て、2010年6月、ナチュラルフード&スイーツカフェ「daylight kitchen」をオープンさせた。

「毎日毎日、繰り返される日々の食事をより楽しく豊かに、というのが私が食の世界に足を踏み入れたときの原点です。ここ数年で、その想いがよりいっそう強くなったのは、妊娠、出産がきっかけ。ひとりの母として自分の子供にできるだけカラダに良い物を食べさせたい、子供同伴で行けるやさしいお店がほしい、
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そんなお客さまと同じ目線でこのお店を育ててきました。ナチュラルフードとデイリーフードは、現実的にはいまだ対極にありますが、その距離を縮めることが私たちの役割なのだと実感しています。先日の震災以降、コンセプトに賛同して来店してくださる方が増えました。実際、私の周りでも震災をきっかけに健康や環境に関する考え方が大きく変わった人や、沖縄へ移住する人などライフスタイルそのものを変えた人もいます。こうでなければならない、のではなく、自分なりの軸を持って選択していくことが大事なのだと思います。デイライトキッチンがそんなきっかけとなり、安心して行ける場所になってくれることが何よりうれしいですね」。

http://www.daylightkitchen.jp

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グリーンがまぶしい明るいテラスと温かみのあるウッディーな店内は、
大人と子供が自然に同居できる空間。

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(グラスルーツ 編集部)

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