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Double Standard|ダブルスタンダード 都会×田舎
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情報やモノにあふれる都会。その対極にある田舎暮らし。
今、自然豊かな田舎に身を置きながら
都会~海外と仕事を行う人が増えている。
多忙な人ほど本能のおもむくままに自然を求める、
そんな生き方を選んだ人たちをフォーカスしました。

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足るを知るという
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生き方こそが豊か。
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山梨県河口湖 田辺 三千代さん
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space うっすらと雪が残る2月の河口湖、取材に訪れた私たちに「寒かったでしょう」と言って前の晩から薪ストーブでコトコト煮たという自家製のお汁粉をふるまってくれた田辺さん。器は自身が発案、プロデュースする「WASARA」のコンポート。日本ならではの感性から生まれた機能美と手作りの風合い、土に還る素材を使用した自然に優しい紙の器「WASARA」は2008年に誕生し、現在では世界中に商品を展開している。
アパレル広報からTAKEOKIKUCHIのプレスチーフ、表参道のカフェラウンジMONTOAKの広報ディレクターなどを経て現在に至る田辺さん。その肩書きからもファッションの最先端という厳しい世界を生きてきたキャリアを伺い知ることができる。しかし、河口湖の自宅で愛犬ゴン太を抱きしめる田辺さんの笑顔はとても柔和で優しさに満ち溢れている。
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木の温もりが感じられるフィンランドのHONKAハウス。薪をくべながらゆっくりと
時間が流れる
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20年前にテニス仲間を介してこの地と出合い、週末に通う生活が始まった。ここを拠点に移り住んだのは3年前に家を建て直してから。仕事がある時は東京・渋谷にある別宅を利用して行き来をしているのだそう。
忙しい時は、平日は東京をベースに、週末に河口湖へ帰るというサイクルに。「昔は都会じゃないと生きられないと思っていましたが、意外と自然と共に暮らす気持ちよさがしっくりきたんですね。朝日と共に目覚め、日没と共に床に就く。そんな生活がすっかり習慣になりました。今ではネイチャーガイドの友人とハイキングへ行ったり、果実でジャムを作ったり、健康的な暮らしに幸せを感じます」と田辺さん。「しばらくここに居て渋谷へ戻るとめまいがします(笑)。自分らしくいられる居場所を見つけられたことに感謝しています」。
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space 「WASARA」の新商品、竹製カトラリーでいただ
自家製のお汁粉 http://wasara.jp
space 近所に友人も多く、地元のつきあいも広い
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思い出の品や写真などがきちんと整理された仕事場。天気の良い日は窓から富士山が見える space 県外からも多くの客が訪れる西湖畔にあるCAFÉ Mにて。http://blog-m.org/ space かけがえのないパートナー、甲斐犬のゴン太君、3才
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オーガニックライフの
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素晴らしさを実践
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神奈川県葉山 神田 恵実さん
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space 3月12日、表参道に衣食住を発信する「Salondenanadecor」をオープンしたディレクター(juliette主宰)の神田さん。ファッション誌やウェブサイトのフリーランスエディターをつとめるかたわら、オーガニックコットンの心地よさを通じてシンプルライフを伝えていきたいと「nanadecor」を2005年にスタートさせた。
出身は東京・文京区千駄木。都心にありながらも緑に囲まれた環境で育った。ゆるさを求めて都会から鵜沼へ移住後、現在は葉山在住。サーフィン、ヨガ、オーガニックライフを満喫する日々を過ごしている。
「健康で仕事に打ち込めるのも葉山で週末にリセットできるから。山や海の自然環境に身を置くことの心地よさはもちろんですが、近所の直売所に並ぶ新鮮な野菜や魚貝が食べられることが何より幸せで本当においしい。
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季節を感じることが出来る表参道のサロンの庭でくつろぐ神田さん
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新鮮な食材を旬な時に食す、当たり前だけど贅沢なことなんだと感じます。カラダが循環していればすべてがポジティブに巡り、おかげで風邪もひかなくなりました(笑)」と神田さん。
「近所には家族で経営している友人たちのお店も多く、人のつながりを大切にする葉山のコミュニティにとても惹かれています」。
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space ネイリストのminakoさんの葉山の自宅でオーガニックなネイルケア中。
カラーはオーガニックファーマシーのものが中心
space 去年の夏にお店の2階でnanadecorフェアを開催し、
大好評だった有元くるみさんの葉山のお店「griot.」。
客席だった2階を雑貨やウエアの売り場にリニューアルしたばかり
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【Salon de nanadecor】靴を脱いでくつろげるサロン。オーガニック野菜を中心に体にやさしいメニューが揃うカフェを併設 space ナイトドレス4型から始まったnana decor。今では3ブランドを軸にオーガニックにまつわる雑貨などをセレクト、販売している space
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Salon de nanadecor
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東京都渋谷区神宮前4-22-11
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Tel.03-6434-0965 (営)11:30~19:00 不定休
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URL http://www.nanadecor.com
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コミュニティで紡ぐ
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新しい暮らし方
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山梨県清里高原 吉田 志麻さん
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space ステンドグラス作家の吉田さんの場合は完全な移住スタイル。北に八ヶ岳、南に富士山を眺める清里で、コミュニティ「ビレッジ・ピープル」を立ち上げて4年目になる。現在の住人はご夫妻と吉田さんの母親だが、もうすぐ北海道から友人も移住してくる予定だそう。「みんなで分業しながら自給自足できるような、そんな村づくりを目指しています」と吉田さん。
清里での暮らしは朝が早い。ニワトリの世話をして畑仕事をし、ご主人で看護師の周平さんが車で30分ほどの勤務先へ出かけると、残りの畑仕事と建設中の母屋の大工仕事が待っている。東京ではステンドグラスの工房や教室を開いていた吉田さんだが、今は活動をセーブし、雨の日や冬の間に創作活動をするといった生活だ。
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母屋が完成するまでの仮住まい、トレーラーハウスと“アウトドアリビング”。
4頭の犬と7匹の猫、ニワトリも大切な村の住人
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「若い時から、人があまりいないところで周囲に惑わされず生きてみたいと考えていたので、今はまさに自由を満喫しています。ただ、人との付き合いは以前よりは少なくなりましたが、その分、一人ひとりとの関係は濃くなったかも」。周平さんのジャンベ(西アフリカの太鼓)を通して地元の方との交流も深まっているとか。http://villagepeople114.jimdo.com/
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すみかを探して約10年、ようやくこの土地に巡りあえたと吉田さん space VILLAGE PEOPLEの看板。泥道を車でガタゴト揺られてようやくここにたどり着く space 吉田さんの作品が並ぶリビングは格別の居心地の良さ。客人も温かくもてなしてくれる
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北に八ヶ岳、南に富士山を臨む。あたり一面は畑と森が広がるばかり
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FLOLIST|フローリスト

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豊かな暮らしを提案する旬なフローリストをご紹介する連載企画!

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FLOLIST Interview.01
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自然の一部を切り取った
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グリーンポット
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NEO GREEN 代表 白田 仁さん
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space 日本人本来の四季感覚や枝振り、「間」を愛でてきた高度な文化を改めて思い起こさせてくれるNEOGREENのグリーンポット。何よりも「グリーン」と「ポット」のバランスを大切に、ひと鉢、ひと鉢に風景を宿していく。
「盆栽を新たな視点で今の人たちに伝えていきたい。あわただしい生活の中で自然と対話する時間を少しでももってもらえれば」とオーナーの白田仁さん。家業はアパレル業界。一時はヤングレディスの人気ブランドを立ち上げたが、トレンドを次々に追いかけていく仕事に虚しさを覚え、子供の頃から好きだった土いじりや種まきなどの作業にのめりこみ、一過性でなく、自分にしかできない今の仕事を選んだ。
「遠くへ出かけなくても手軽に大自然を感じることができるグリーンポット。まだ見たことのない風景、心象風景を描きながら鉢に見とれていると、こころが穏やかになります。豊かな人生とは自然のリズムに合わせて生きるもの、という日本古来の人生観を見つめ直したい」と白田さん。
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2007年、渋谷にショップオープン。仕事帰りに自分のために
ポットを買って行く人も多いとか
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店頭に並ぶまでに時間がかかる植物たち。
大量生産では得られない世界がそこにはある
space NEO GREEN 代表 白田 仁さん「どんな仕事においても観察力が大切!」
感性豊かな白田さんの審美眼で選ばれるグリーン
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space Shop info
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東京都渋谷区神山町1番5号グリーンヒルズ神山1階
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Tel.03-3467-0788
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FLOLIST Interview.02
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日常と非日常の花を
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しつらえる
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farver 代表 渡辺 礼人さん
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space 一生に一度の大切なウエディングを沢山の花に囲まれて祝って欲しいと願う女性たちから今、ひっぱりだこのfarverの渡辺礼人(あやと)さん。甘すぎず、辛すぎず、植物の色や形を巧みに組み合わせ、時には土の付いた野菜もアレンジする。渡辺さんのコーディネートのコツは何より自然に見えること。たとえ屋内の白い箱であっても、あたかも森の中にいるかのような風を感じる自然な空間作りを心掛けている。
美容師を経て、六本木のゴトウフローリストに入社。修行期間を経て2010年に中目黒にアトリエ兼ショップをオープン。一坪ほどのショップで毎日、花を売りながらウエディングやお店のディスプレイ、イベントのフラワーアレンジメントを行っている。
「色彩感覚や造形学についてとくに学んだわけではないのですが、美容師時代からファッションやアートが大好きで色々なものを見てきたおかげかもしれません。今はまだ無我夢中でやっていますが、将来的にはフラワーアーティストと街のお花屋さんの間の立場で花を扱う人をもっと増やしていきたい。ファッションと同様、日常的に誰もが花をコーディネートできるようになると素敵ですね」と渡辺さん。
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ウエディングのアレンジ。花だけでなく、雑貨すべてをコーディネートしている
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大切な1日をより思い出深いものにするために最高の演出を心掛ける space 仕事の依頼はほとんどクチコミ。
人から人へつながっていくことがうれしい
space farver 代表 渡辺 礼人さん「色々な珍しい花がいっぱいです!」
感度の高い中目黒界隈の人たちが
多く立ち寄るフラワーショップ
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東京都目黒区上目黒1-11-1
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Tel.03-5489-8683
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(グラスルーツ 編集部)

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