食卓に置く花は、目線の邪魔にならないような背の低いものや、話が弾むように形や名前が面白いものを選ぶ

Slow Life is Beautiful.
スローに生きたい。

コンビニエントで情報過多のこの時代に、あえて自分らしくていねいに暮らす。
足早に急ぐのではなく、時には立ち止まって深呼吸してみると、沢山のしあわせがやって来る。

花と笑顔あふれる
“朝の食卓”から始まる一日

岡本 典子さん

自然の一部を切り取ったかのように植物を表現する花生師 岡本さん。
花や緑はすでに自身の暮らしの一部だが、岡本さんの暮らしの根っこを
つくっているのはもうひとつ、家族が集う朝ごはん。

「ねえ、もう食べていいでしょ?」陸翔くん(6歳)とことりちゃん(4歳)の元気な声が聞こえてきそう。ごはんや果物をいろいろ並べて、花を飾って、まるで毎朝ピクニックのよう

「ねえ、もう食べていいでしょ?」陸翔くん(6歳)とことりちゃん(4歳)の元気な声が聞こえてきそう。ごはんや果物をいろいろ並べて、花を飾って、まるで毎朝ピクニックのよう

岡本さんの家の朝は早い。5時半頃になると「おはよー!」と子どもたちが元気に階段を駆け下りてくる。「私が週3回、早朝から花き市場に仕入れに行くので、気づけば家族全員すっかり朝型になってしまって。植物が西日よりも朝日を当てた方がよく育つように、人間も朝の光をたくさん浴びると、心も体もすこやかになるような気がします。ただ、夜はもう8時ぐらいから眠気との闘い。わが家の就寝時間は早いですよ(笑)」。
岡本さんがこだわっているのは、家族4人揃っての“朝の食卓”。「夜はなかなか全員揃わないから、朝の時間を大切にしたくて。だから朝ごはんは、夜よりも手間ひまかけてきちんと作ります。心がけているのは、できるだけ旬の食材を子どもたちに食べさせること。それは心身にとって、とても大切なことだと思うから」。
時には子どもたちと一緒に焼きおにぎりやホットケーキを作ったり、夏の早朝には庭で食卓を広げることも。「天気が良くて、子どもたちの支度がスムーズにできた日は、近所の公園に散歩に行くこともありますよ。石を拾ったり、野の花を摘んだり、そんな朝の時間を楽しんでいます」。
食卓にさりげなく添えられているのは季節の花々。アトリエも兼ねている岡本さんの自宅には、いつもたくさんの花や緑があふれている。「植物は水やりを含めて手がかかるでしょう?とよく言われますが、そうした作業も含めて私の暮らしの一部なので、さほど大変だと感じたことはないですね。エネルギーを消費するけれど、むしろそれ以上にたくさんの元気やエネルギーをもらって、それが循環している感じ。子育てと同じですね」。

鉢植えのコーナー。ハンギング用の木の枠はご主人の手作り

鉢植えのコーナー。ハンギング用の木の枠はご主人の手作り

今までもずっと植物を通して季節を感じながら生きてきた岡本さん。その時々や年齢によって暮らし方はいろいろ変わっても、岡本さん自身の核となるのはこれから先もずっと、花や緑があり、家族の笑顔が集う食卓がある風景なのだろう。

プロフィール

pic_profile_okamoto岡本 典子さん

Tiny N 主宰。園芸生活学科卒業後、渡英。英国で数々の花コンペティションで優勝や入賞を果たす。TV・雑誌・広告などの撮影関係を中心に、展示会・店舗ディスプレイ、婚礼、講師、講演、イベント出店、子育て支援、芸術など多方面の活動に積極的に取り組んでいる。
(グラスルーツ 編集部)

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