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Slow Life is Beautiful.
スローに生きたい。

コンビニエントで情報過多のこの時代に、あえて自分らしくていねいに暮らす。
足早に急ぐのではなく、時には立ち止まって深呼吸してみると、沢山のしあわせがやって来る。

森を再現した「喫茶三階」。
自然のリズムでゆったりと住まう

橘 房図さん

世田谷の閑静な住宅街に突如現れた小さな森。
立派な大木に囲まれた三階建てマンションの一室で、
時たま野鳥たちとの楽しげなお茶会が開かれているとか。
扉をあけると、さらにその先は森の奥へと続いていた…

ベランダに立てかけられた看板ももちろん手作り。インコ、すずめ、ひよどり、メジロなど、都会ではめずらしくさまざまな小鳥が羽を休めにやってくる

ベランダに立てかけられた看板ももちろん手作り。インコ、すずめ、ひよどり、メジロなど、都会ではめずらしくさまざまな小鳥が羽を休めにやってくる

「“喫茶三階”は人のためではなく、実は小鳥のための喫茶店なんです。ある日、ベランダの目の前に広がる緑の中で、野鳥が木にとまっているのを見つけたんです。餌付けをしてみたくなって、果実やぶどうジュースなど出していたら、鳥がたくさん集まりすぎてレストランのように賑やかになってしまいました(笑)。自分は楽しいけれど、他の住人の迷惑になってはいけないと思い、徐々に規模を縮小して喫茶店ぐらいに…」。これが“喫茶三階”の誕生秘話。
ワクワクと少女のように話す愛らしい橘さん。ものをつくることが大好きな彼女の部屋は、森の中にポツンと建つ小屋がイメージ。ドライフラワーや枝を使った装飾、小さな雑貨が所狭しと置かれている。それらのほとんどは彼女の手作りだ。
「以前は仕事で疲れて帰り、食事はほぼ外食、自宅には寝に帰るような生活でした。引っ越しを機に、もっと自分にとって居心地のいい場所をつくりたい、わが家をもっと好きになりたいと思いはじめました。鳥がますます好きになったのはここへ越してきてから。一旦ハマると好きな物たちに囲まれていたい気持ちが強くなり…気が付いたら100羽以上の鳥の雑貨が部屋中に溢れていました」。

時間が経つのを忘れてしまうほど、黙々と手を動かす橘さん。趣味が高じてものづくりの個展(「喫茶三階展」)も開催された

時間が経つのを忘れてしまうほど、黙々と手を動かす橘さん。趣味が高じてものづくりの個展(「喫茶三階展」)も開催された

植物(生き物)は、元気や癒しをくれる大切な存在。以前から、自然に触れたくて八丈島へ頻繁に出向き、リフレッシュしているという橘さん。今では自宅に居ながらも自然をより身近に感じられることで、心のバランスもとれ、仕事も楽しく、趣味である作品づくりにも没頭できているという。
自分にとって一番居心地のいい場所をつくり、自分のために時間をつくる。この小さな部屋から新しい夢が次々と羽ばたいていくにちがいない。

中にいるのは近所のパン屋さんから譲り受けた蝶のサナギ「ユヌコ」。手作りの家や孵化するまでの観察日記には愛情がたっぷり詰まっている

中にいるのは近所のパン屋さんから譲り受けた蝶のサナギ「ユヌコ」。手作りの家や孵化するまでの観察日記には愛情がたっぷり詰まっている

プロフィール

橘 房図さん

“喫茶三階”の住人かつ楽しいこと研究家。日頃はヘアメイクアップアーティストとして活躍中。

 

 

 

 

 

 

 
(グラスルーツ 編集部)

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