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Slow Life is Beautiful.

スローに生きたい。

コンビニエントで情報過多のこの時代に、あえて自分らしくていねいに暮らす。
足早に急ぐのではなく、時には立ち止まって深呼吸してみると、沢山のしあわせがやって来る。

時間が育てる、
深い味わいと表情豊かな道具たち

吉岡 秀治さん・知子さん

時間をかけるということは、今の時代とても贅沢なこと。
けれども、急がずゆっくり時間をかけることで深まる料理の味わいや、
道具の風合いが変わる楽しみがある。それらを大切にしている
オカズデザインのふたりに会いたくて、台所アトリエ「カモシカ」を訪ねた。

カモシカでの展示DM用に作った空豆のポタージュ。写真の撮影・デザインも手がけた

カモシカでの展示DM用に作った空豆のポタージュ。写真の撮影・デザインも手がけた

ケータリング、レシピ制作や料理監修をはじめ、幅広く活躍するオカズデザインは、吉岡秀治さん・吉岡知子さんによるユニット。月に一度オープンする「カモシカ」では、料理が食べられるほか、作家の器の展示、季節の保存食の販売なども行っている。オカズデザインのテーマでもある “時間がおいしくする料理”について、ふたりに尋ねた。
「発酵や熟成、一晩寝かせて味が深まるような料理を中心に活動しています。時間をかけることで、それぞれの個性を持った食材や調味料がゆっくりひとつになり、おおらかで力強くなります。料理人の主張が強く出すぎることなく、素材そのものの味がまるくなって、入り過ぎていた肩の力を抜いてくれるような感覚…。心が静まるようなそんな味わいが生まれるんです。時間は本当にすごい!と毎回うなってしまいます」と知子さん。

ミョウガとマッシュルームを漬けたもの、梅酒などの保存食

ミョウガとマッシュルームを漬けたもの、梅酒などの保存食

素材にもこだわるふたりは、真摯に作る生産者とのつながりも大切にしているそう。それこそ時間を惜しまず、美味しい食材があれば日本各地へ足を運ぶという。「最近気づいたことがあってね」と秀治さん。「自然栽培のような、人の手をかけられすぎていない食材は味が澄んでいて、僕たちがつくる“時間をかける”料理との相性がとても良いんですよ」。

使い込まれた道具類。手入れをすることによって、永く付き合える

使い込まれた道具類。手入れをすることによって、永く付き合える

ふたりが時間をかけて大切にしているものは、料理だけではない。器やふきん、包丁やまな板。情を持って使い続けることで、風合いが良くなる道具たち。「使い込んでいくうちに、どんどん表情が変わってくるんです」と知子さんは、愛用の木のトレーやふきんを愛おしそうに撫でる。「永い付き合いができるといいなと思いますね。1回や2回で終わってしまうのではなく、こうして手入れをしながら10年、20年と一緒に歳をとっていければ、それは素敵なこと。料理の味わいであっても、道具であっても、時間をかけて“育っていくさま”を楽しみたいです」。

日本各地で手に入れたまな板と包丁。真ん中の包丁の太い柄は桜の木

日本各地で手に入れたまな板と包丁。真ん中の包丁の太い柄は桜の木

 

プロフィール

吉岡秀治さん・吉岡 知子さん

オカズデザイン代表。広告や書籍のレシピ制作をはじめ、さまざまな場面で活躍。器と料理の店「カモシカ」を月に一度オープン、食にまつわる企 画を開催している。

http://okaz-design.jp/

(グラスルーツ 編集部)

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