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オーガニックカルチャーシーンの
先駆者的な役割を担うエコパーク

セレス コミュニティ エコパーク
CERES COMMUNITY ENVIRONMENT PARK

自然と人が共存するためのノウハウが学べるコミュニティ

pic_16_greenCulture-ceres-41980年、メルボルンのイーストブランズウィックに、自然と人が共存するためのノウハウを伝える教育の場として誕生したセレスエコパーク。国に頼らない自立した民間の機関で、パーマカルチャーに基づいた農業自立支援をはじめ子供たちに自然のサイクルを教える場として約30年間運営を続けている。
パーマカルチャー発祥の地と伝えられているオーストラリア。ビル・モリソン氏らがパーマカルチャーを提唱したのが40年前。その10年後にこの施設がオープンした。時代は移り変わり、ますます近代化の波が押し寄せたが、オーストラリアでは暮らしの中に今もその概念がしっかりと根付いている。いかに地球を思い、自然と寄り添いながら持続可能な暮らしをするか。そんな考え方が基盤にあるというのは本当に素晴らしい。
修復された埋め立て地に広がる4ヘクタールの敷地。パークの運営に必要なエネルギーの約80%は、敷地内に設置されたソーラーパネル発電によってまかなわれている。
敷地内にあるカフェから出る排水も、パーク内に設置されている水の循環システムにより再生水となり、芝生の水やりに使用することで最終的に地中を通じて浄化され自然へと帰っていく仕組みだ。彼らはこの仕組みをグリーンテクノロジー・プロジェクトと呼び、日々実践しているのだ。
pic_16_greenCulture-ceres-3また、ここでは園内をガイド付きツアーで散策することができる。広い敷地の要になっているのがパーマカルチャー&ナーサリーと呼ばれるエリア。ここではすべてローカルな種子から育て、収穫、生産、販売までを行っている。
「ここでの最大の目的は、小さな庭やバルコニーでも野菜が作れる“裏庭食糧生産”を提案すること。食物で満たされた、美しく、健康で、生産的な庭に植え込みをすることは、まさにクリエイティブで平和な行為なのです」とエコパークマネージャーのキャシーさん。
「ファームでは、希望者であれば誰でも農業が学べます。今も農作業をしている人は全員がボランティア。彼らは労力を提供するかわりに農業のスキルを得ることができ、そのスキルを持って別の土地で農業ができるわけです。つまり、雇用の手助けをするとともに、オーストラリアだけでなく、海外にもパーマカルチャーを普及させることが、私たちのさらなる目的なのです」。
pic_16_greenCulture-ceres-2ファームから小高い丘を登るとオーガニックマーケットがある。ここではファームで採れた有機野菜をはじめ、ローカルのオーガニック野菜などを手軽な価格で販売している。建物の中のショップには、卵(アイザ・ブラウン鶏)から穀物類、豆、はちみつなど安心・安全な食品の量り売りや、ナチュラルコスメをはじめとする日用品など充実した品揃えだ。近隣の住人やシティからわざわざ買い物に来る客も少なくない。
「私たちはこれまでも、そしてこれからも変わらない存在でありたい。このカタチが一番自然で、一番健康的で、何より人間らしいから」とキャシーさんは言う。セレスエコパークが、パーマカルチャーのひとつのモデルになっていることは間違いないだろう。

エコパークマネージャーのキャシーさん

エコパークマネージャーのキャシーさん

http://www.ceres.org.au/

(グラスルーツ 編集部)

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