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ガーデンベッドで自分のための野菜を作るということ。

THE LITTLE VEGGIE PATCH
ザ・リトルベジパッチ

理由はなんだって良い。
自分自身を突き動かすものがあれば

「ザ・リトルベジパッチ(THE LITTLE VEGGIE PATCH)」は、マシューとファビアンの2人組によって2009年に結成されたユニット。無農薬野菜の庭園のメンテナンスをベースにメルボルンで活動。出来る限り環境にやさしく、多くの人たちが自分で野菜を育てることでグリーンライフスタイルを愉しめるよう、さまざまなアイディアを提案している。
メルボルンの主要な書店には彼らの活動を紹介した本が並び、メルボルンのカルチャーの発信地であるフェデレーションスクエアの屋上では、彼らが運営するルーフトップガーデンが広がっている。ここでは企業会員向けに、ガーデンベッドと彼らが呼んでいる木の箱の菜園で野菜を育てる援助(ビジネス)を行っている。
「僕らの最初の頃の仕事は、ある程度栽培した状態のガーデンベッドを、栽培初心者のお客さんたちのためにセッティングしてあげる、といったものでした。そんな仕事をしながら僕ら二人は何度となくコーヒーを飲み、マフィンを食べながら、栽培についての会話を重ねました。そして、未来の子供たちにとってどれだけ食べ物が大切なのか、ケミカルなものを使用せずに育てた農作物の秀逸な美味しさを教えたい、というテーマが見えてきたのです」。

彼らの活動を紹介している本。 メルボルンのアートな書店で見つかる

彼らの活動を紹介している本。
メルボルンのアートな書店で見つかる

こうして彼らのプロジェクトは発展し、2~3年でクライアントも個人から、都会の地主、幼稚園、学校と変化し、ちょっとしたムーブメントになっていった。
「僕らは両方ともイタリア系の家庭に生まれ育ち、日曜日のランチには必ずと言っていいほど、家の庭で採れたSUGO(現在のトマトの原型)のパスタ料理を食べ、そしてテーブルから20mも離れていない場所で採れたハナダイコンとフェンネルのサラダで食事をするという幼少期を過ごしたのです。
多くの移民がそうであるように、僕たちの祖父母も、生まれ育った土地に根付いた生活から学んだスキルを受け継ぎ、新たな暮らしに活かそうとしてきました。
しかし、“自分たちの食べる物は自分たちで作り、家族に分け与えたい”という自然な衝動は時とともに薄れ、スーパーマーケットへ行けば何でも揃う生活に慣れ、次第に親や私たちの世代は食卓の食べ物に無関心になっていきました」。
そんな現在のオーストラリアの人々の生活を少しでも変えることができたら・・・。彼らの活動の原点はここにある。

小スペースで野菜を育てる、
これこそが『リトルベジパッチ』

ファッショナブルなガーデンや広くて立派な菜園は必要ない。バルコニーで小さなハーブを育てることから始め、何より生産性を第一に考えること、自分で食する物を自分自身で作る楽しみを実感してもらうことが大切だった。
そして彼らが活動する中で出合った大きな発見は、多くの人が「なぜ」するのかということよりも、具体的に「どうやって」するのかを知りたがっている、ということだった。小難しい理論より、彼らが野菜を栽培するために用意したガーデンベッドに人々が注目していたことを知ったのは大きな驚きだったようだ。
「僕らのブログで一番多くの人が興味を持ってくれた記事がこのガーデンベッドの作り方でした。単なる木の箱だけど、この小さな箱が野菜を栽培しようというきっかけ作りになったことは間違いないでしょう。僕らが出版している本の中には、ガーデンベッドの作り方から堆肥のやり方、かんがいシステムを設置するに至るまでを紹介しています。他にも作業していく中で出会う害虫や害虫病についても詳しく載せています。そして、子どもたちを庭に誘い出し、泥だらけになって遊べるアクティビティも(笑)」。

How to grow food in small spaces
フェデレーションスクエアのルーフトップにある彼らが運営する菜園

フェデレーションスクエアのルーフトップにある彼らが運営する菜園

オリジナルデザインの種やガーデングッズの販売も

オリジナルデザインの種やガーデングッズの販売も

1日たったの3.5$。コーヒー1杯分で自分の菜園を手にすることができる

1日たったの3.5$。コーヒー1杯分で自分の菜園を手にすることができる

かかしもオリジナル。本には作り方も紹介されている

かかしもオリジナル。本には作り方も紹介されている

彼らの活動が垣間見れるポップアップストア

彼らの活動が垣間見れるポップアップストア

マシューとファビアン

リトルベジパッチ  http://littleveggiepatchco.com.au/

(グラスルーツ 編集部)

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