早朝のランニングは週2回。以前は夜中に走るなど夜型の生活で、鍛えていたにもかかわらず体はいつもどんより重かったのだそう

オーガニックはスタンダードな時代へ

体が欲しているのはどんなもの?
本当に心地良いことって何だろう?
オーガニックがトレンドの時代はもう終わり。
賢い女性たちは気づきはじめた。
自然の摂理に沿ったライフスタイルや植物の未知なる力が、
すこやかな美しさをつくるということに。
大切なのは、自分の体や心をきちんと知って、
自分らしい選択をするということ。
それが、これからのビューティの新しいカタチ。

からだのリズムに耳を澄ませ、本来の美しさを呼び覚ます

YUKIさん|メイクアップアーティスト

「自分の体のリズムが見えてきたら、もっといろいろ知りたくなって…」と、モード誌や海外セレブのメイクでも活躍中のメイクアップアーティスト、YUKIさん。これまでにも外から内からビューティを探求してきたそうだが、最近はファスティングや食生活などセルフメンテナンスについての勉強も重ね、本来の自力を取り戻した先にあるビューティを探っているという。

体の調子が一番正直に表れるのは肌。何百人もの人にメイクを施してきたYUKIさんは、そのことを誰よりも知っている。そんな彼女が大切にしているのは“生活のリズム”。朝の4時から夕方の4時までは交感神経が活発に働くため運動や食事に適しているけれど、それ以外は交感神経の活動が低下するため休息タイム。人間の体には自然のリズムがある。それに合わせて活動していれば、本来持っている力が引き出され、すこやかな体を手に入れることができるという。
「もっとも私が体のリズムを意識するようになったのは“ファスティング”と出合ってから。いわゆる断食ですね。丸3日間の断食を含む9日間のコースにトライした結果、体がとても軽くなったんです。実際に体重も落ちたけれど、デトックス効果で細胞がよみがえり、体内がリセットされた感じ。そして何よりファスティングをするにあたって、体の仕組みやリズムをきちんと勉強したことで生活が大きく変わりました」。YUKIさんの毎日はたとえばこんな風。朝は6時に起床。朝食は食べないが、昼食はたっぷりとる。夕飯は早めに食べて10時には就寝。朝晩のストレッチに週1回のジム。週2回の早朝ランニング。
「添加物など体に溜まるようなものは避けていますが、基本的に好きなものを食べるし、大好きなお酒もたしなむ(笑)。私の場合、午前中は胃を休めた方が調子いいため朝食を抜いていますが、それも自分ルールでいい。ストイックにすべてを守らなくても大丈夫。ただ、時間は出来るだけ守る。また、食べすぎた翌日はちょっと控えるなどセルフコントロールをする。おかげで体調はすこぶる良いし、風邪も引かなくなりました。まずは自分の体に聴きながら、それぞれに合った健康法を探ればいいのだと思います。今は食に関することやフィトテラピーについても勉強中。いろんな知識を元に自力を発揮して、セルフメンテナンスできるようになるのが理想ですね」。

「自分の体を知ることが必要であるように、自分の顔を知ることもとても大切。顔の形や肌質は人それぞれ違うから」と、YUKIさんは忙しい傍ら、一般の人を対象にメイク講習会も行っている。「いつものメイクをちょっと変えるだけで、あるいはプラス1品加えるだけで、いつもの自分とは違う新しい発見をしてほしくて」。
YUKIさんが日頃から提唱しているのは“ロー(生)ビューティ”。カバーはしっかりするけどすっぴんのように見えるメイクだ。「だからといってオーガニック100%にこだわっているわけではありません。できるだけ肌に刺激のないものを選んではいますが、優秀なテクノロジー製品も時には必要だと思います。メイクは華やかに遊びたいもの。カラーやトレンドで魅せるアイテムと、肌にやさしいオーガニックのアイテム、それらを融合できればと思っています」。

YUKIさんの元アシスタントでメイクアップアーティストの守本理恵さんが、移住先の沖縄から定期的に送ってくれる手作りの酵素ジュースや化粧品。いずれも下の写真のように沖縄でしか採れない野草やもずくなどを中心に作られたものばかり

YUKIさんの元アシスタントでメイクアップアーティストの守本理恵さんが、移住先の沖縄から定期的に送ってくれる手作りの酵素ジュースや化粧品。いずれも下の写真のように沖縄でしか採れない野草やもずくなどを中心に作られたものばかり

自分の顔や体、内面を知り、自分自身に向きあうことで、その人それぞれの美しさが生まれる、とYUKIさん。「まずは自分が健康でハッピーでいたい。自分がハッピーなら周りの人にもきっと伝わっていくはずだから」。

profile

今号の表紙もYUKIさんがメイクを担当YUKIさん

1990年に渡仏。パリでディプロマを取得後、著名なメイクアップアーティストたちのアシスタントをしながらパリコレに参加し、キャリアを重ねる。’98年帰国。モード誌をはじめ、スーパーモデル、ミランダ・カーのアジアメイクを担当するなど、世界で幅広く活躍中。
http://www.yukimake.com

(グラスルーツ 編集部)

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