安心・安全をお客さまに届けたい。
——都内でコンセプトの異なる6店舗のサロンを経営する傍ら、天然植物由来のオリジナルプロダクツを開発したり、減農薬野菜を中心としたデリカフェをオープンするなど、多岐にわたって活躍されていますが、グリーンへのこだわりは以前からお持ちだったのですか?
実は、僕自身がアレルギー体質なんです。昔から手荒れもひどくて皮膚科に通っていたのですが、なかなか治らなくて。でも、サーフィンをしに海に行くと、手荒れの部分が一度は紫色になるものの、そのあとすごく良くなるんですよ。海水が治してくれるんですね。その頃から、自然界にあるものにはかなわないと思うようになりました。
原料からこだわって開発したザック・オリジナルのヘアケアシリーズも、自然の力を思う存分、引き出したものです。天然植物由来の成分を主剤としているシャンプーは顔も洗えるほど肌にやさしく、コンディショナーやトリートメントはメドウフォームという植物の種子油からとれる油剤を配合しています。
実は、市販のシャンプーの中には、頭皮にそのまま残って皮膚を老化させてしまうような成分が入っているものもたくさんあります。一見、ツヤ感が得られるのでごまかされがちですが、ずっと使い続けていると髪や頭皮に良くないのは明らかです。今は全成分表示で何が配合されているか一目でわかるため、商品の選択は消費者にゆだねられています。自分の髪や体に良いものと良くないものを自分の目でしっかり見極めて、安全な商品を選ぶことが大切なのではないでしょうか。
——自分の体は自分で守らなければなりませんよね。高橋さんが「食」へのこだわりを持ち始めて、体の内側からのトータルビューティーを考えられるようになったきっかけは?
8年ぐらい前、インターン生で入ってきた女性のスタッフが貧血になってしまったことがあったんです。貧血には玄米が良いと聞き、僕もそのスタッフと一緒に1日2食、玄米ご飯を食べ続けたところ、3カ月ほどで、検査入院までして薬を飲んでいた彼女がすっかり良くなったんです。玄米ってすごいなと思いましたね。僕は昔、完全なる肉食だったのですが(笑)、その頃から野菜を食べるようになり、健康にも気をつかうようになりました。
美容師という職業は昼食もまともにとれないことが多く、夜も遅くて、どうしても不規則な生活になりがち。寝ない、昼食は食べない、帰りはコンビニ弁当…、それじゃあ体が持ちませんよね。よく働くスタッフほど体をこわして辞めていくのを見ていましたから、僕に何か手伝えないかなと、7年前に社員食堂を始めました。コンビニでパンを買ってくる代わりに、炊きたての玄米ご飯とみそ汁、おかずを付けた食事で毎日を健康的に過ごしてもらいたいと。
そして昨年の夏、以前から考えていたトータルビューティーの一環として、お客さま向けのデリカフェをスタートさせました。福島県の契約農場“ザック畑”から毎日直送されてくる減農薬野菜やとれたての新鮮な食材を中心に提供させていただくことで、ヘアサロンで美しくなられたお客さまに体の中からもキレイになってもらいたいと思っています。もちろんカフェになってからも、社員全員のお昼はここでお弁当を作って毎日配っていますよ。
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