原始の島“ガーデン・アイランド”に魅せられて。
——原田さんは毎年、フォトブック制作のためにいろいろな国を旅しているそうですね。昨年はインド、その前はロシアのウラジオストック、そして最近はプライベートでハワイ諸島のカウアイ島に行かれたとか。下北沢にグリーンなサロンをオープンされてもうすぐ一年になりますが、やはりネイチャーな部分に魅かれてカウアイ島を選んだのですか?
インドに行ったときもそうでしたが、今回のカウアイ島も何かに呼ばれたような気がしました。過去に感じてきたことや体験してきたこと、そして僕の中で最近ひらめいたさまざまなキーワードが積み重なった結果がカウアイ島だったんです。3年前だったら、この島を選んでいないと思うし、今このタイミングだからなのでしょうね。下北沢店を植物でいっぱいにしたのも、自分の中でグリーンに対する何かが高まった結果ですし、リニューアルオープンと同時に『grassroots』が創刊されて、今こうしてインタビューを受けているのも、すべてが偶然ではなく必然であるような気がしています。
——インスピレーションを感じて選んだカウアイ島はいかがでしたか?
カウアイ島は、ハワイ諸島の中でも最初に火山活動で生まれた島です。雨が多いため緑が豊かでさまざまな熱帯植物が生い茂り、別名“ガーデン・アイランド”とも呼ばれています。1〜2時間もあれば半分は回れるような小さな島ですが、美しい海岸線、うっそうとした熱帯雨林、赤茶けたむき出しの岩肌が続くワイメア・キャニオンなど、多様な顔を持つ神秘的な島ですね。映画『ジュラシック・パーク』の舞台としても有名です。ビーチでは、絶滅が危惧されているハワイアン・モンクシールというアザラシが一日中寝そべっていました。彼らは日の出とともに海からやってきて、日の入りとともに海に帰っていく。地球の鼓動に合わせて行動している彼らを見ていると、これが本来の生物の姿なんだなと改めて感じました。そんな雄大な自然の懐に抱かれて、ロッソが今後どのように進化をしていくべきなのか、その方向性を確認したいという期待も込めて、カウアイ島での5日間を過ごしました。プライベートですから、ただゆっくりするだけならオアフ島でもどこでも良かったのですが、できるだけありのままの自然を体感したかった。そうして過ごした結果、言葉ではうまく表現できないのですが、島の原風景やそこから得られたスピリチュアルな感覚は、自分の中の記憶に十分染みたと思います。それがこれからどういう形に表れていくかは、まだ自分自身にもわかりませんが、ただそこに佇んでいるだけで心に染みる場所、カウアイ島はそういう不思議な魅力に満ちた島です。
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